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エアコンをつけているのに、部屋がなかなか冷えない。冬場は暖房をつけても足元が寒いまま。
このような状態になると、「エアコンが故障したのでは?」と心配になる方も多いでしょう。しかし、エアコンの効きが悪くなる原因は、本体の故障だけではありません。
フィルターの汚れや設定の間違い、室外機の周辺環境など、簡単な確認だけで改善するケースもあります。
この記事では、エアコンが冷えない・暖まらないときに考えられる原因と、自分でできる対処法をわかりやすく解説します。
エアコンの不具合を疑う前に、まずはリモコンの設定を確認してみましょう。
意外と多いのが、運転モードや設定温度が合っていないケースです。

夏に冷房を使いたい場合は「冷房」、冬に部屋を暖めたい場合は「暖房」に設定します。
「送風」では、室内の空気を循環させるだけなので、基本的に部屋の温度は変わりません。
また、「除湿」は湿度を下げるための機能です。冷房に近い働きをする機種もありますが、真夏に部屋をしっかり冷やしたいときは、冷房運転のほうが適しています。

自動運転では、室温に応じて冷房や暖房が自動的に選ばれます。ただし、使用環境によっては希望する温度になりにくいこともあるため、効きが悪いと感じたときは冷房または暖房に切り替えてみてください。
冷房の設定温度が高すぎたり、暖房の設定温度が低すぎたりすると、エアコンが正常に動いていても効きが弱く感じます。
目安として、冷房は室温より低め、暖房は室温より高めに設定しましょう。
たとえば、室温が30℃あるときに冷房を28℃に設定した場合、運転はしますが、すぐに涼しくなるとは限りません。まずは26℃前後に設定し、風量を強めにして様子を見る方法があります。
暖房の場合も、設定温度を20℃から22℃程度に上げると、暖かさを感じやすくなることがあります。
ただし、設定温度を極端に変えても、部屋が一瞬で冷えたり暖まったりするわけではありません。運転を開始してから10分から30分ほど様子を見ましょう。
風量が「弱」や「静音」になっていると、部屋全体に冷気や暖気が届くまで時間がかかります。
早く室温を変えたい場合は、風量を「自動」または「強」に設定するのがおすすめです。
自動運転では、室温と設定温度の差が大きいときに強い風を出し、設定温度に近づくと風量を抑えてくれます。
電気代が気になる場合でも、最初から弱風で長時間運転するより、自動運転で早めに設定温度へ近づけたほうが効率的なことがあります。
冷房の効きが悪い場合は、室内機と室外機の両方を確認する必要があります。
ここでは、よくある原因を順番に見ていきましょう。
エアコンは、室内の空気を吸い込み、冷やしてから部屋へ戻しています。
フィルターにホコリがたまると空気を十分に吸い込めなくなり、冷たい風が出ていても風量が弱くなります。その結果、部屋全体がなかなか冷えません。
フィルターを長期間掃除していない場合は、一度取り外して状態を確認してください。
掃除機で表面のホコリを吸い取り、汚れがひどいときは水洗いします。水洗いしたフィルターは、直射日光を避けて十分に乾かしてから取り付けましょう。
濡れたまま戻すと、カビや嫌なにおいの原因になることがあります。
冷房運転では、部屋の中から集めた熱を室外機から外へ逃がしています。
室外機の吹き出し口や吸い込み口が荷物、植木鉢、自転車カバーなどでふさがれていると、熱をうまく排出できません。
室外機の周辺には十分な空間を確保し、空気が流れやすい状態にしましょう。
特に夏場は、室外機に直射日光が当たり続けることで、周辺の温度が高くなりすぎる場合があります。日よけを設置する方法もありますが、室外機を完全に覆ってしまうと逆効果です。
吹き出し口や上部をふさがないように注意してください。
エアコンには、対応できる部屋の広さの目安があります。
6畳用のエアコンを広いリビングで使用している場合や、吹き抜けのある部屋で使用している場合は、設定温度を下げても十分に冷えない可能性があります。
また、同じ広さの部屋でも、次のような条件によって必要な能力は変わります。
エアコンを購入するときは、畳数だけでなく、建物の構造や日当たりも考慮することが大切です。
冷房をつけていても、窓やドアが開いていれば冷気が外へ逃げてしまいます。
換気のために窓を開けている場合は、開ける時間を短くしたり、換気扇を併用したりすると室温が上がりにくくなります。
カーテンを閉めて直射日光を遮ることも効果的です。特に西日が強い部屋では、遮光カーテンやすだれを使うことで室内の温度上昇を抑えられます。
窓は、壁よりも外気の影響を受けやすい場所です。エアコンだけに頼るのではなく、熱を室内へ入れない工夫も行いましょう。
フィルターを掃除しても改善しない場合は、エアコン内部の熱交換器や送風ファンにホコリ、カビ、油汚れなどが付着している可能性があります。
内部が汚れると、冷房能力が下がるだけでなく、風量の低下や嫌なにおい、水漏れにつながることもあります。
手の届く範囲を無理に掃除すると、部品を破損したり、電気部分に水がかかったりする危険があります。
市販の洗浄スプレーもありますが、機種によっては使用が推奨されていません。内部洗浄が必要な場合は、エアコンクリーニングの専門業者へ依頼するほうが安心です。
エアコンは、冷媒ガスを使って室内の熱を移動させています。
配管の接続部分に不具合があると、冷媒ガスが少しずつ漏れ、冷房能力が低下する場合があります。
次のような状態が見られる場合は、冷媒ガス不足の可能性があります。
冷媒ガスは、利用者が自分で補充するものではありません。ガス漏れの点検や修理が必要になるため、専門業者へ相談しましょう。
暖房が効かない場合も、設定やフィルターの汚れが関係していることがあります。
ただし、暖房特有の動作によって、一時的に風が出なくなることもあります。
暖房をつけた直後は、すぐに温風が出ないことがあります。
これは、室内機から冷たい風が出ないように、内部が暖まるまで送風を止める機能が働いているためです。
故障ではない場合、数分待つと温風が出始めます。
運転を開始してからすぐに電源を切ったり入れたりせず、まずは5分から10分ほど様子を見てください。
外気温が低い日に暖房を使用すると、室外機に霜が付くことがあります。
エアコンは、付着した霜を溶かすために「霜取り運転」を行います。霜取り中は一時的に室内機から温風が出なくなったり、室外機から水や湯気が出たりします。
通常は数分から十数分程度で暖房運転に戻ります。
霜取り運転はエアコンを正常に動かすために必要な機能なので、そのまま待ちましょう。
ただし、長時間たっても暖房に戻らない場合や、何度も短い間隔で霜取りを繰り返す場合は、点検が必要になることがあります。
暖かい空気は上へ移動する性質があります。
暖房をつけているのに足元が寒い場合は、天井付近だけが暖まっている可能性があります。
風向きを下向きに設定し、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させると、部屋全体が暖まりやすくなります。
サーキュレーターは人に直接向けるのではなく、天井方向へ向ける方法が効果的です。上にたまった暖気が部屋全体へ広がり、温度差を小さくできます。
一般的なエアコン暖房は、外の空気から熱を集めて室内へ運んでいます。
そのため、外気温が非常に低い地域では、暖房能力が低下することがあります。
寒冷地では、低温環境に対応した寒冷地仕様のエアコンが適しています。通常のエアコンを使用している場合は、電気ストーブや床暖房など、ほかの暖房器具と併用する方法もあります。
ただし、石油ストーブやガスファンヒーターを使うときは、定期的な換気が欠かせません。

エアコンの効きが悪いときは、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。
冷房・暖房・除湿・送風のうち、目的に合ったモードになっているか確認します。
設定温度、風量、風向き、タイマー設定もあわせて見直しましょう。
リモコンの表示は正常でも、電池が弱っていて信号が届きにくいことがあります。操作しても室内機が反応しない場合は、新しい電池へ交換してください。
エアコンの電源を切り、安全のため電源プラグを抜いてからフィルターを取り外します。
ホコリが少ない場合は掃除機で吸い取り、汚れが目立つ場合は水洗いしましょう。
フィルター掃除は、使用頻度にもよりますが、2週間に1回程度がひとつの目安です。
自動お掃除機能が付いているエアコンでも、ダストボックスの清掃やフィルターのお手入れが必要な機種があります。取扱説明書を確認してください。
室外機の前や横に荷物が置かれていないか確認します。
落ち葉やゴミが吸い込み口にたまっている場合は、電源を切った状態で周辺を掃除しましょう。
ただし、室外機の内部へ棒や手を入れてはいけません。ファンが回転すると、けがにつながる危険があります。
冷気や暖気が逃げる場所がないか確認します。
カーテン、ブラインド、断熱シートなどを活用すると、外気の影響を抑えられます。
夏は日差しを遮り、冬は窓から冷気が入るのを防ぐことが大切です。
一時的な制御エラーで、正常に動作していない可能性もあります。
運転を停止し、電源プラグを抜いてから数分待ちます。その後、電源プラグを差し直して運転を開始してください。
ブレーカーを操作する場合は、どの回路がエアコン用なのかを確認してから行いましょう。
なお、短い間隔で何度も電源を入れ直すと、本体に負担がかかります。再起動後はすぐに操作を繰り返さず、しばらく動作を確認してください。
設定の見直しや掃除をしても改善しない場合は、本体や配管に不具合が起きている可能性があります。
次のような症状があるときは、使用を中止して専門業者へ相談しましょう。
焦げ臭さや煙、電源部分の発熱がある場合は、そのまま使い続けないでください。火災や感電につながるおそれがあります。
電源プラグを安全に抜ける状態であれば抜き、難しい場合はエアコン専用のブレーカーを切りましょう。
エアコンの不具合が見つかった場合、修理するか買い替えるかで迷うことがあります。
判断するときは、使用年数と修理費用を確認しましょう。
購入から数年程度で、保証期間内であれば、まずはメーカーや購入店へ相談するのがおすすめです。
一方、10年以上使用しているエアコンは、修理に必要な部品が用意できない場合があります。修理できたとしても、別の部品が続けて故障する可能性も否定できません。
新しいエアコンは、古い機種と比べて省エネ性能が向上していることがあります。修理費が高額になる場合は、本体価格だけでなく、今後の電気代も含めて買い替えを検討するとよいでしょう。
エアコン本体には、製造年や型番が書かれたシールが貼られています。室内機の底面や側面にあることが多いため、問い合わせ前に確認しておくと話がスムーズです。

エアコンの効きを良くするには、設定温度を変えるだけでなく、室内の空気を循環させることが重要です。
冷房時は、冷たい空気が下にたまりやすいため、風向きを水平または少し上向きにします。
暖房時は、暖かい空気が上にたまりやすいので、風向きを下向きに設定しましょう。
サーキュレーターや扇風機を併用すると、部屋の温度差を小さくできます。
また、室内機の吹き出し口の前に家具やカーテンがあると、風が部屋全体へ届きません。エアコンの前には、できるだけ物を置かないようにしてください。
こまめな電源のオン・オフにも注意が必要です。
部屋が少し涼しくなったからといって電源を切り、暑くなったら再び入れる動作を繰り返すと、室温を下げ直すときに大きな電力を使う場合があります。
短時間の外出であれば、設定温度を調整して運転を続けたほうが効率的なケースもあります。ただし、住宅環境や外気温によって結果は異なるため、長時間使用しない場合は電源を切りましょう。
エアコンは、汚れがたまってから掃除するより、定期的に手入れしたほうが快適に使えます。
日常的に行いやすいのは、フィルター掃除と室外機周辺の確認です。
冷房を長く使用したあとは、内部に湿気が残ることがあります。内部クリーン機能が付いている場合は活用すると、カビの発生を抑えやすくなります。
ただし、内部クリーンはエアコン内部を完全に洗浄する機能ではありません。においや黒い汚れが目立つ場合は、専門業者によるクリーニングを検討してください。
エアコンの効きが悪いときは、すぐに故障と判断する必要はありません。
まずは、運転モード、設定温度、風量、風向きを確認しましょう。その後、フィルターの掃除や室外機周辺の片付け、窓やドアの状態を見直します。
暖房中に風が止まった場合は、暖房準備や霜取り運転をしている可能性もあるため、数分から十数分ほど待ってみてください。
対処しても冷えない・暖まらない場合や、エラー表示、水漏れ、焦げ臭さ、異音などがある場合は、無理に使用を続けず専門業者へ相談しましょう。
日頃からフィルターを掃除し、空気を循環させながら使用することで、エアコンの性能を活かしやすくなります。快適さだけでなく、無駄な電力消費を抑えるためにも、定期的な点検とお手入れを心がけましょう。
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